いけばなのルーツ 260120
2026/1/20
国際化が進むと、文化芸術の分野も、国を越えて互いに刺激し合う。日本がヨーロッパで生まれたフラワーデザインを、アメリカを経由して取り入れたように、海外ではいけばなに対する関心が高い。
そういう事柄について、いずれも15年くらい前に何度か話したことがあるのは、イタリア人のシェフ(イタリア在住、来日経験は数知れず)と中国人の写真家(中国在住、来日経験は多く息子は日本の大学に在学中)だ。
そのイタリア人は、若くして空手に興味を持ち、20代でバイク日本一周をした。彼は日本食以上に禅や道教ないし陰陽道にも関心が高く、その熱意から日本語だけではなく中国語も解する。中国人は、中国では名だたる写真家で大学教授も務め、ゼミ生と共に四国八十八ヶ所を回って『同行二人』という写真集を出版した。私は、そのツアーをアテンドさせてもらい、「四国には、失われた中国の歴史が現に残されている」と感嘆している言葉を聞いた。
2人に共通したのは、日本らしさの奥には中国らしさが潜んでいるという感覚や認識だった。あれから15年、そろそろ私も勉強しなくてはなるまい。