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いけばな随想
diary

いけばなの勉強 241212

2024/12/12

 いけばなの勉強には3幕、それぞれ3場の9段階ある。第1幕の第1場は草月テキスト1・2の修了。第2場は草月テキスト3・4、第3場が草月テキスト5の修得である。草月流といけばなの基本的な知識と技術を習い、自分らしいいけばなに目覚め、マスターしたものを人に伝えられるようになる段階だ。数多い流派の存在を認め、磨き合う構えを持つことも重要だ。
 第2幕第1場は、いけばなを芸術全般の中に位置付ける視野を持つこと。第2場は、いけばなを芸術の他のジャンルと関係づけて語れること。第3場は、他のジャンルとコラボレーションして表現すること。いけばなを外からも見ることで、いけばなに対する理解がより深まる。
 第3幕は、全世界的・半永久的な視野でいけばなを見る。第1場は、日本的なものとして、第2場はインターナショナルなものとして、第3場はグローバルなものとして。
 ここに至るとその感受性は完璧だし、その表現力も尽きることなく果てしなく、人格も身に付いているだろう。他人や他流派の作品を見ても、心から素直に「いいですねえ」と言えるようになっている。

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