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いけばな随想
diary

いけばなビジネス 250130

2025/1/31

 旧来の慣習で、花をいける行為に対して十分な対価が支払われてこなかった。いける側も、いけるチャンスが得られるだけで良しとして、花材代を持ち出しながら手弁当で向かう。いけてもらう方も、そういうものだとあぐらをかいて、ボランティア活動を受け入れてきた。
 いけばなをビジネスを成り立たせるためのプランとしては、「いけばな作家」での成功が考えられる。印象的なキャラクターづくりをして、テレビやネットなどの媒体をうまく使うことで成功率を高める。また、名声欲や金銭欲などを強く持つことも下支えになる。假屋崎省吾さんは、典型的な存在だろう。
 作家としては、もちろん評価される作品づくりが基盤となる。話題性のある環境設定のコーディネート力と、よい作品をつくり出す実力が必要だ。職人的、芸術家的なアプローチである。
 もう1つのプランは、「プロデューサー」としてのアプローチである。1人での取組ではなく、いけばなをする人たちの総合力を発揮する場づくりを行う。社会的に、いけばながビジネスの成功に効果があることを証明するか、説得しなければならない。

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