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いけばな随想
diary

ためらい 240723

2024/7/24

私は、この人生ずーっと「文系」だ。算数に苦手意識はなかったけれど、科目名が数学に上がってからは、からきしダメだ。私の捉え方として、「理系」の人にはためらいがない。自己正当化のために反発を恐れずに言うと、理系の人には遠慮がないし思いやりが足りない。

ためらいというのは、優柔不断と言い換えてもいい。悪く言えば、シャンとしてなくて意志薄弱である。これは性格というよりも気質なので、変えようがない。鉄の性質、木の性質、水の性質等々のように、それをそれと規定する性質なのだから。

だから私は、いけばなをためらいつつ行う。ああでもない、こうでもないと幾度もためらいが訪れ、その度に足してみたり、かと思うと引いてみる。ためらっている私に、足すなら足し続けろ! 引くなら引き続けろ! と、もう1人の私が発破をかける。しかし、彼の激励は虚しく終わってしまうのが常である。だって、私は文系だから!

文系・理系と区分するのは、現代グローバル社会ではナンセンスという風潮になっているが、私個人としては、文系であることを言い訳として叫んでいたいのである。

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