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いけばな随想
diary

カラオケ 250622

2025/6/22

 なるほど、カラオケは日本人の文化の象徴だと思った。プロが歌う原曲があって、別のミュージシャンが歌うカバー曲があり、大勢のアマチュアが歌うカラオケがある。つまり、頂上が高いぶん裾野も広く、様々な取り組み方があるという、その分野が隆盛する理想的な人口分布を示している。
 かつての野球もそうだった。どこの子供も野球で遊び、部活の人数も多く、高校でも野球部がグランドの使用権第一位の座を占めていて、テレビの野球中継が一家だんらんだった。
 いけばなだって、負けていない時代があったようだ。私も関わっている商業高校の華道部には、ざっと100本以上の花筒と200個以上の水盤があって、その他の花器も100個はある。それらが部室の2つの押入れに入りきらない。部員が何人いたのだろう。
 時代が下り、いけばな人口が減ってきた。一方、外国ではIKEBANA人気の高いことがSNSで確認できる。カラオケも日本語の発音がKARAOKEとしてそのまま普及しているようなので、IKEBANAも、もっともっと広がることを期待したい。いまの時代は何事も国境を越えて行くし、国境を越えてやってくる。

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