ハレの日常 251225
2025/12/25
家庭のいけばなと、ビジネス現場のいけばなとは、性格が真反対かもしれない。特にミシュランの星を獲得しているレストランだとか、人気の老舗ホテルでお客様を迎えるいけばなは、ドアマンやベルボーイ、フロントスタッフや女将などに匹敵する重責を担っている。
ビジネスいけばなは、どうしても外向的な側面が表に出て、客の性向にも依るが、内省的な華道精神をひけらかすようなことには大抵ならない。ただし、家庭いけばなでも、約束の来客を迎えるときの花であれば、非日常を目論んだ性質が強くなるだろう。
ともかく、ハイエンドな施設は、非日常を期待して来る客への満足の提供が仕事だから、その接客サービスたるや片時も気を抜くことができない。日々の1つ1つの仕事がすべて、客の非日常を支えなければならないわけで、非日常を日常的にこなす仕事の大変さは並大抵のものではない。毎日レギュラー番組を抱えているテレビタレントや局アナの仕事も、言ってみれば「ハレの日常」、毎日がお祭りワッショイだ。こういう有様と、侘び寂びと、折り合いをつけていくいけばなだから面白い。