パリ五輪 240729
2024/7/29
パリ五輪開会式の評価の中には、「演出が華やかでなかった」という否定的なものも多かった。「雨の中で選手がかわいそう」というのもあった。賛否両論、たくさんの意見が噴出するのは良いことだ。ただ、何に対しても、直情的で安直な否定的意見が増え続けているのは気になるところだ。
また、ある競技のTV中継の解説者が、「チョーかっけー」とか「ムチャすげー」と思わず口走っていた。そして、それに続く言葉といえば技の名称だけだったので、それこそAIにやらせろよって話である。
単語2つ3つの組合せで短文コミュニケーションを行うモバイル・コミュニケーションの普及は、YES OR NOで一刀両断、素早く事を済ませる風潮に拍車をかけている。長文思考しかできない私の立場はヤバイのだ。
いけばなも、ともすれば「きれいな花ね」で終わる。長文的評価を煽るようないけばなができないものか。数億円で取引されるような巨匠の彫刻は、確かにあれこれ考えさせる。それは、制作時間が長く、消費した労力が大きいからだろうか。5分でいけた花は10秒で評価されて終わるのだろうか。