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いけばな随想
diary

失敗は成功のもと 250911

2025/9/11

 1つの失敗をしても、失敗経験をたくさん積み重ねている内にいつの間にか大きく成長していた、というのが人間の成長スタイルだ。単発では失敗だとしても複数の失敗を束ねて挽回するやり方、これがロボットや生成AIと違う特長ではないかと思う。
 そして一方、成長というのは最終的に死に至る変化なので、その過程でいくら大きい成功をたくさん手に入れても、死によってリセットされる宿命からは逃れられない。
 これまで、いけばな展への出品や施設等への祝い花の制作などを行ってきて、自分なりに納得できたときもある。しかし、その“成功いけばな”にも、いくつもの小さな失敗が含まれていたので、少なくとも大成功ではない。また、数多い“失敗いけばな”にも、わずかずつながらでも小さな成功が含まれていた。悲観する必要はない。
 それより何より、いけばなは「場」との関係によって成り立つのだから、「場」の時節や時間帯や雰囲気などによって、いけばな単体での成功や失敗もありえない。だから、完璧を求めるのは難しく、大成功もないという諦めに立ったうえで、よりよく枯らせたい。

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