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いけばな随想
diary

居住空間といけばな空間 250811

2025/8/11

 いけばなは、実体のある花材と、花材以外の空間によって成り立っている。それはいけばなを始める前からわかっていた。しかし、これについて近頃正体のわからないことが気にかかってスッキリしなかった。
 解けたという納得感は得られていないものの、それが少しほどけた。花材は、枝の長さが40cmだとか、花は直径が7cmというふうに測ることができる。だから、枝をあと5cm短くすることができるし、もう少し大輪の花が欲しかったと残念がることもできる。
 さて、住居の設計図は、実体のある柱や壁などによって構成されて、同時に部屋空間の容積も数値的に割り出すことができる。いや、設計士の頭はむしろ、先に人が過ごす部屋の空間の形や大きさを決めて、それに基いて床や壁の縦横高さを決める。
 いけばなをする私は、設計士のように空間を明確に決めてから花材を配置するという頭の働かせ方ではない。何となくいい加減に作品の大きさを思い浮かべたり忘れたりしながら、行きつ戻りつ作業を進める。いけばなも、何か小さな精霊の棲家をイメージしてみようかしらん。アプローチの思い付きだ。

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