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いけばな随想
diary

感じる準備 251116

2025/11/16

 一昨日は「高校生総合文化祭」で、空間の大きないけばなを制作するよう生徒達に働きかけた。他校の作品と並ぶ中、私の勝手な思いでいちばん大きい作品を3つ並べ、会場全体のアクセントにしつつ目立たせたかった。大きい枝を大きいまま傾けていけると、重力によって倒れやすくなる。そこで反対側の重さになるような枝を挿し、さらに重しの剣山を使って、倒れないギリギリのバランスを取ってもらった。
 ギリギリを攻めるのは、体操競技やフィギュアスケートで分かるように、ダイナミックな勢いを感じさせる。そして、このギリギリの魅力を感じるためには経験が必要である。
 いけ終わった時点で、触ったり動かしたりして倒れないことを確認したものの、一晩過ぎて不安になり、私は昨日、現場に確認に行ったら大丈夫だった。経験のない生徒たちが、そういう心配をしないのは無理もない。
 だから今日、撤花の際に自分たちの作品を傾けさせて、どれくらいギリギリだったのかということや、かといって展示中に倒れてしまわないようにしなければならないことを、無邪気で罪のない華道部員達に伝えた。

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