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いけばな随想
diary

感動への禁断症状 250520

2025/5/20

 SNSでスタンプを使用することに対して、私なりのこだわりがあってずっと抵抗している。それを使うと、自分の共感力が失われていくような気がするからだ。いいねを押すことにも抵抗があったが、今では抵抗感が薄れてどうでもよくなったというのが正直なところ。ともかく、現代のコミュニケーションツールを積極的に使えなくてごめんなさい。
 そして、ニューメディア・アートと言うのだろうか、プロジェクション・マッピングやドローンによる夜空のアートとかも苦手な部類だ。雰囲気は受け取れても、ストーリーの表現としては共感できないから。
 テレビの「食レポ」も嫌いだ。食べ物を口に運んで、1秒で美味しさがわかるとは思えないからだ。絵を観て、音楽を聴いて、1秒で素晴らしいと消化できるわけがない。臍曲がりの私の実感である。
 先日、小椋佳のコンサートでは感動した。彼くらいのキャリアを経ると繊細な技術はもう不要で、思いのままに喉を鳴らせば、聴く方も耳で聴くというより音圧を体で受け止めるような聴き方ができる。ひとことで、いいね、と済ませない迫力があるんだよね。

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