感覚を壊すな 250813
2025/8/13
数日、いけばなの手の作業を離れて頭の行為に囚われていた。頭をスッキリさせるため、今日は久万高原町で「おこう饅頭」と「おくま饅頭」を食べ比べ、東温市の「風穴」で涼んで帰るという行動を取った。
まず2種類の饅頭である。どちらも美味しい、以上おわり。これで十分だ。美味しさを分析したりしていると、美味しさが逃げて行ってしまう。
そして「風穴」だ。大小のゴロゴロ岩が森の一角を埋めていて、そのどこからともなく湧いてくる冷たい霧で一帯が露に覆われている。湿気で地表一面は苔むして、マイナスイオンか何かわからないけれど、気分が洗われるように心地よい。ところがちょっとした油断で、私の悪い癖が出た。長浜の肱川あらしの現象と共に、冷気と暖気が触れ合うと霧が出るということを思い浮かべてしまった。理屈を持ち出すと、自然現象の神秘性がたちまち霧散してしまう。
居住空間は、利便性を担保して設計・施工を行わなければならない。しかし、いけばなは、利便性ほか必須条件などというしがらみは一切ない。思うように、感じるように花をいけて、ああできた! で完成。