枝葉にこだわる 250721
2025/7/26
一般に、枝葉末節よりも、根っこや幹に相当する重要課題の解決が大事だと言われる。資本主義社会の企業行動ではそうなのだが、実際の世の中には例外が多く、たとえば、政府は国家の長期ビジョンを描いたり示したりすることが決して選挙で自党を利することにならないとわかっているから、数値的に効果を見せるため、くみしやすい具体的な課題を取り上げて対症療法で済ませようとする。
また一方で、「細部に神は宿る」というとても日本人的な感性があり、それは現代にも生きている。私の体にはこの感性がこびりついており、大事よりも小事に意識が向いてしまいがちなので、企業人よりもいけばなの方が向いているのは間違いない。
いけばなの材料は、野山や畑や温室で育てられた花木を切り取った、切り花である。特に樹木の太い幹は屋内で使いづらいので、枝を切った「枝もの」を使う。はじめから、枝葉末節でスタートするわけである。そうすると、作業はどんどん細部に向かっていくことが必然で、いけばなは宿命的に枝葉末節にこだわるしかないようにできていた。それの打開も草月のテーマだ。