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いけばな随想
diary

盗人の庭 251118

2025/11/18

 庭のアメリカハゼを剪定しながら、「(他人の山に)勝手に入り込んで切るわけにはいかない」と昨日自分が書いたことを思い出した。小さい罪を告白することで大きい罪を隠すという意図はないが、いつか、どこかの山道で、そういえば小さく芽生えていた幼木を引き抜いて持って帰ったのがコレである。何の木か判らないまま、数枚の小さい若葉が可愛くてつい手が出てしまったのが手に余るほどこんなに大きく育つとは、証拠隠滅もままならない。
 うちの庭は無計画に密集度が高い。食べた桃の種、知人からもらった紫陽花の挿し木、隣家から伸びてきたヤマゴボウ等々が、肥料もやらないのに良く育つ。そして数年で大きくなり、剪定するにも厄介な大きさになっているのだ。
 他人の庭木にはよく目が行くが、あまり参考にしないようにしている。おそらく庭師が入っているのだろうと思われる庭は、見事に美しく完成している。だから、そんな庭の庭木は樹形が乱れてしまうから切る余地がない。
 いけばなのために切ることができる我が庭は、乱れているからこそいつでも切れるというのが、その良さではある。

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