精神的免疫力 240816
2024/8/16
新型コロナのさなか、免疫力という言葉がよく使われた。これは肉体的問題だが、精神的にも免疫力が低下することがある。
精神的に元気なときは、外界からの情報の受容量が高まり、取捨選択能力も高まって、免疫力が高いなーと感じられる。逆に鬱病的に元気がないときは、情報を遮断したくなり、処理能力が低下してアップアップで息苦しくなる。そうして気分が乱れて落ち込み、精神の健康を欠くことになる。健康なときはそうでもないのに、精神的に不健康になるにつれて外敵も増える。外敵を排除したいのにその力が足りなくて、熱を出して唸るのであった。
どこまでが自己であり、どこからが非自己であるか、肉体的には敵味方が明確なのだろうと想像するが、精神的な自己は、その時どきの調子によって変化するようだ。多重人格者のように、その時どきの自己は確立しているかのように振る舞いながら、他人から見ると安定を欠いているわけだ。
非自己を完全にやっつけて排除するか、非自己を敢えて取り込んで新しい自己を形成するか、いけばなにおいても生活スタイルにおいても考えどころである。