花屋の出会い 250328
2025/3/28
花屋にはいろいろな花がたくさんあった。しかし客が減ると仕入れも減る。量も減るし種類も減る。少しつまらなくなった中で、小さい花屋は比較的特徴的な花を仕入れていて面白い。値段が高いのはしょうがない。面白いのは産直市の花卉売場だ。見慣れない花を比較的安く買える。
先日はコブシを買った。ほんのり薄桃色の花びらが縮れていて見栄えが悪いと感じられるからか、思った以上に安かった。買ってみると花びらが散るのが木蓮のように早かったが、遠慮がちで透明感のある香りが部屋中を浄化してくれるような気がして好感が持てた。
小振りな水仙も買った。黄色い花の直径が2cmくらいで葉がとても細い。細ネギの1本よりも細くひょっとしたらアサツキよりも細い。しかし、その小さな花の部分はどれもが綺麗に整った開き方をしていて、花のアタマだけ切り取って水に浮かべると、そのままテキスタイルのパターンに使えるデザインになった。
生花をネット注文できる時代でも、花屋に足を運ぶと思わぬ出会いがある。目的の花のことを忘れて目移りしていると、別の花を買って帰ることも多い。