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いけばな随想
diary

語り部 260104

2026/1/4

 100年の歴史を振り返るというのは、普通に考えて面倒臭いことだ。それをAIに「いけばなとは要するにどういうものか」と聞けば、4行で答えてくれた。「いけばな草月流の100年の歴史を総括すれば?」と聞くと、1秒で8行の回答が出た。いまさら、語り部は不要なのでしょうか?
 伝統文化においても、技術の継承や先進技術の修得は必要だ。しかし、惧れを振り払って言えば、いけばなというものに大層な技術は要らない。それよりも大事だと思う事柄がたくさんある。ところが、たくさんあることをたくさん喋ると、誰も聞いてくれない時代になった。1人でも耳を傾けてくれる人がいれば、語り続けるべきだとある人は言う。
 私ですら、たくさん喋りたいことがあるのだから、私より先輩はもっと喋りたいことがあるに違いない。それを半現代人の私は聞き逃してきた。早く聞いておかなければ、聞く機会が失われてしまう。
 草月流の家元は、いま四代目である。家元の言葉も聞き洩らさないようにしなければいけないし、初代、二代目、三代目家元の作品から、語りたかったことを掘り起こさければならない。

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