越境 250131
2025/1/31
今日、写真家の村上亘さんと佐々木知子さんとのトークショーに行った。自身が絵も描く村上さんは、彫刻家や音楽家と制作過程で意見交換したり示唆を与えあうことの楽しさを語った。社会学をやる佐々木さんも、写真以外をどれだけ知っているかが写真家としての表現力を高めるためには重要だと言った。
私の経験上、「門外漢は黙っておれ!」とか、「若造が他人を批評するのは10年早いわ!」などと、石の上にも3年以上の玄人しか発言してはいけないと圧力をかける人が、特に地方都市にはうようよしている。それに対する鬱積が晴れて嬉しかった。
食べ物でも、たくさんの種類を摂取してこそ健康な体が養われるのだ。そして、健康な心を養うためには、たくさんの人やたくさんの物事に出会わなくてはなるまい。もし、たくさん人に出会えない環境にあったら、本であっても音楽であってもいい、人が表現したものにどんどん出会うべきだ。
草月流は、創始されて以来、ハイブリッド化にはとても貪欲だと思う。それは、いけばなをないがしろにするどころか、いけばなに幅と深みをもたらしてくれる。