自己満足 240404
2024/4/6
こだわりは、たいてい自己満足である。
知人が言う。「普通に売られている軽(自動車)をチョコチョコいじって、それで猛スピードで走るんが堪らんのよね」
「そこらで売られている安物シューズを履いて、陸上競技大会で優勝するんも、かっこええね」
「ランボルギーニで速く走るんは、当然だから面白くない」
「速く走れるんが分かっとるけん、速く走る必要はないともいえるんが、悔しいね」と私が返す。
「わざわざ軽(自動車)を買うて、それをいじっとるいうのは、外見的には別に誰にもわからん。これにことにこだわっとる。わからんいう所がなんかウキウキするやん?」
「やせ我慢というか、反骨精神というか、下剋上の美味しさみたいなもんがあるよなー」
「そうそう、あたり前くらいつまらんもんはない!」
「何にでも意外性が欲しいよね?」
「そうそう、想定外というのが、人をシビレさせるんや」
「そやけど、こだわればこだわるほど、えてして他人には分かってもらえんやろ?」
「そうなんよなあ。改造自動車なんか走らせても、誰も見向きもせんけんな」
いけばなの工夫も、ほぼ自己満足だ。