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いけばな随想
diary

免状 240629

2024/6/30

免許というと公的機関が認可を下す資格で、免状というと様々な団体が任意に下すお墨付きという感じ。その分類に照らすと、私がこの生涯で手を付けたいろいろな仕事は、全部無免許だった。無免許というと聞こえが悪いので、免許いらずと言い換えて、政治家秘書、画廊・喫茶店従業員、デザインの自由業、広告・出版の会社員、専門学校教員等々。

ひとくくりにすればサービス業だが、私は好き嫌いが激しかったし、人におもねることが嫌いだったし、人を立てることも苦手だったので、結果的にはお客様に上質なサービスを提供できないまま退職してしまった。

若い頃にはドクターの呼称にも憧れ、国家資格の何かを得たいという気持ちになったこともあるが、大学4年で国家公務員上級職試験会場を受験途中で退室してからというもの、試験嫌いが身に付いてしまって、試験とか資格の話からはいつも逃げ腰になるのだった。

いまは、いけばなの師範の免状で人に教えている。趣味かと問われれば趣味かもしれないし、アマチュアリズムの性格が強いプロフェッショナルだという自覚もあるから、仕事でもある。

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