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いけばな随想
diary

いけばなの片付け 240712

2024/7/14

悲しいことに、夏季には切り花が傷みやすい。朝起きてちらっと見ると、マーガレットの茎がうつむいている。外出から帰宅してふと見ると、アルストロメリアの花びらやおしべの2~3本が床に散り落ちている。

私が片付けようと思うタイミングよりも、妻が片付けてほしいと願うタイミングの方が早いので、妻はいつもそれが不満である。私の方は、花を楽しむ時間が4日も5日あるから、1日くらい少し冴えなくてもいいではないかという気持ちだし、ちょっと元気がないものを2~3本抜いて水を替えたらまだあと1日は持つだろうと思うのに、妻の心の中はきっと、弱った花を半日でも部屋に置いておく私の感覚が我慢できないのだ。

私はベターな花があればいいというのに対して、妻はベストな状態の花は欲しいけれど中途半端な花ならない方がいいということだろう。

つまり、いけばなにおいて気を付けるべきは、いついけるかでも、どこにいけるかでも、誰がいけるかでも、何をいけるかでも、どういけるかでもなく、いつ片付けるかというタイミングが最も重要であると理解することなのである。

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