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いけばな随想
diary

光 240802

2024/8/4

花をいけて、写真に撮る。その当たり前の行為に欲が出ると、部屋を片付け、照明を工夫し、背景スクリーンを設置したりして、空間がどんどん撮影スタジオ化していくことになる。

フラワーク(仕事としてのいけばな)作品を記録するとき、考え方は2つある。現場の状況に忠実であるか、作品がよく見えるよう営業カタログ的に撮るかである。

技術的には3つのことを考える。①画角:作品をクローズアップするか、作品の周辺の背景を広く撮るか。②焦点:作品のみにピントを合わせるか、空間全体にピントを合わせるか。③照明:空間の明るさを自然にするか、意図的に照明を調節するか。

中でも照明の問題に注目している。いろいろな人のSNSの投稿を見ると、スタジオ撮影的にコントロールされた写真の方が、いけばな作品が際立っている。しかし、“写真いけばな”として素晴らしくても、「場にいける」という、いけばなが本来期待されている見せ方ではない。特に、暗い空間でのいけばなの撮影は難しい。せめて三脚があればと思ってみるが、そもそも見えにくい作品に光を当てることはどうなのか。

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