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いけばな随想
diary

ストレス 240828

2024/8/28

ストレス解消は対症療法的措置であって、ストレスをなくしてしまうことには繋がらない。モノの本によれば、地球上で暮らす以上、人間は重力のストレスを常に受けているのだとか、口腔器官の摩擦というストレスなしには発声も会話もなしえないとか、それはその通りかもしれない。しかし、本人がストレスを感じているかどうかが問題で、いまは物理的ストレスは除外しておこう。

要は、スッキリしたいという心理的な話である。

ストレスを解消する方法には、旅をする、美味しいものを食べる、酒を飲む等々いろいろあるが、いけばなを教える立場の私にとっては、いけばなではストレス解消にならない。純粋な趣味ではなく、半分仕事になっているからだ。

ところが、ストレスを忘れることはできないとわかった上で花をいけて、終わってみたらリフレッシュされていることは多い。無心に作業をする、たとえば庭木の剪定を始めてやめられなくなる、引き込まれる本に出会って読書に没頭する、そんなとき私は自然にリフレッシュしているものの、肩が凝り目が乾燥して痛いという不用なオマケが付いてくる。

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