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いけばな随想
diary

ビジネスは厳しい 250701

2025/7/1

 辞書的な意味でなく、私の感覚で仕事とビジネスを比較する。背景には、仕事の手は抜きたくないが抜けることがあるという問題意識があった。
 いけばなの仕事を振り返る時、数日後の段階での自己採点は90~110点くらいで、数週間後には70~90点、数か月後には50~70点に下がり、1年後にはもう欠点の気分だ。
 私は3年前までビジネスマンだった。ビジネスの評価は自己採点ではなく、売上や利益の明白な数字がモノを言う。だから数字が上がっていれば仕事内容はあまり問われなかったし、私自身に不満があってもそれは搔き消された。つまり、ビジネス上の成功は、必ずしも自分自身の仕事の満足と相関関係ではない。ビジネスでは、自分も含めた諸条件がうまく組み合わさったら理想的な成果を得られて、それは、ひとり私だけの仕事ではなく、仲間の仕事が積み重なり連携し合って「私たち」の評価になり、その評価は時間を経ても基本的に変わらない。
 ビジネスにおける自身の評価は、物差しの目盛が変わるたびにコロコロ変わる。成長している間、自己評価は下がり続けるのも当然だろう。

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