結局、何がしたい? 250716
2025/7/25
絵描きが羨ましいと思う。作品が売れるから。いけばなは作品として短命だし、梱包しにくく運搬に不向きなので売れない。だから作品で稼ごうという動機が生まれないので、教室を主宰するか、どこかの場所に出向いて装飾するという行為を売ろうと考える。教室へお客様に来ていただいて教えるか、お客様のもとへ馳せ参じてつくり込むか、たいていはこのどちらかが典型的な稼ぎ方だ。
ところが、地方都市の多くのいけばな教授は、それ一本では食っていけない。それで、ボランティアや趣味の部分が、活動のうちの一定割合を占める。
そうすると、私のように退職して年金生活に入った者は、より一層ボランティアや趣味に対する意識が高くなる。そこで、後進のために稼げる立場づくりをしたいものだと、一方では考えてしまうのだ。
私の前々職は、デザイン関係の仕事だった。デザイン業界というのは、一般の人々が思うほど華やかではなかった。業界として成り立ち始めたのはせいぜい1980年代からで、それまでデザイナーの多くは食うや食わずの生活だった。食えない仕事が、いつも私を呼んでいる。