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いけばな随想
diary

過剰な花 250726

2025/7/31

「過剰」というのは、説明できないくらいやっちまってるという感嘆の言葉だ。
 今度いけばな体験の方が来るので、準備を怠りなくやろうとしている。教室に使う部屋の掃除と片付け、使う道具の手入れと準備、使う花材のリストアップ、教える型とデモのシミュレーション。一段落したので、初代家元から四代目家元までの作品を写真で見てもらおうと思い、イメージが広がるようなラインナップで選び始めた。
 ところが、幅広く見せたいと思えば思うほど、常識的な範囲をいい意味で逸脱している作例が多く、それを見せてしまったらテキストの第1項に頭を切り換えることができるかどうか、不安が大きくなってきたのだった。テキストの第1項あたりは「型」が設計図のように示されているので、見よう見まねで自動的にいい作品ができあがる。
 さて、型の名残があるという点で、型破りというのはまだおとなしい。しかし、歴代家元の作品群には、とんでもなく過剰ないけばながゴロゴロしている。全く隙間がない、植物が見当たらない、老眼でははっきり見えないくらい小さい等々。見せない方がいいかな。

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