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いけばな随想
diary

花の感じ 250820

2025/8/21

 私に信仰はないし、信念もない。しかし、理性的であろうとする気持ちや、論理的であろうとする気持ちよりは、根拠もくそもない矜持みたいな感じのものを大事にする気分が強い。「理屈じゃないんだよねー」
 私がいけばなにハマったのは、生きているものは必ず変化する、変化する限りそれは生きている、そういう気分を強く感じさせてくれたからだ。そして、生きて変化するものがあれば、その周囲の環境も何らかの影響を受けて変化する。変化するのであれば、その環境自体も生きていると見ることができよう。理屈っぽくなってしまった。
 ともかく、自分のいけばなも「感じ」でつくるし、他人のいけばなも「感じ」で見る。もし、いけばなに難しさがあるとしたら、桜とか薔薇という固有の名前を持っている花という見慣れた実体で具体的に形づくられていながら、いけばなが作品としては抽象的な絵画や彫刻の性格を持っていることだろう。
 私も立場上の必要から、花材事典を脇に置いている。しかし、いけばな作品を見るときは、花の名前にこだわらず、その“花の感じ”だけで見たいと常々思っている。

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