過ぎたるは…… 250828
2025/8/29
何事もバランスなんよねー。愛情も不足が過ぎると破局が待っているし、過ぎたら鬱陶しい。
木の枝は人工的に増やすことができないから、いけばなは切って切って切りまくるという方法を駆使する宿命にある。切り過ぎたらもう元に戻せない、際どい綱渡りだ。ボリュームを増やしたいがために他の枝を加えると、もともと表現したかった枝ぶりが、その他大勢に紛れて失われてしまう。ドラマの主演俳優のオーラが足りないからと言って、群像劇に仕立て直すような愚挙となる。
バランスということで見ると、こんなことも言える。シーソーの両側に、同じ体重の子どもが同時に静かに乗る。左右が釣り合って動かない。釣り合いが取れて静止した状態からは動きが予感できないから、人の心を動かさない。左右の子どもの体重が違い過ぎると、今度は重い方が地面に付いたまま動かない。そこにはやはり運動の起こる気配がないから、人の関心を引かない。
映画では、壊れそうな愛のバランスが描かれていると気を引くし、いけばなでは、倒れそうで倒れない枝の傾きが目を引いて離さない。良し悪しは別としても。