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いけばな随想
diary

問題の問題 250903

2025/9/5

 大きい1つの問題は、小さな多くの問題を含んでいる。そして小さな1つの問題は、より小さなたくさんの問題を含んでいて、より小さな1つの問題は……その先は容易に想像できる。いま目の前にあって、いま考えたり行ったりしていることは、こだわればこだわるだけ小さな世界につながっているのだ。
 私の今日の問題意識は、いけばなの教室で生徒さんの作品に対してどこまで細かいことを言うか、または言わないかということだ。
 私は、できるだけ歴代家元の作品を見るよう心掛けているが、そのほとんどは画像である。だから、実は細部があまりよく見えていない。一方、生徒さんの作品は目の前で出来上がっていくから、細部どころかプロセスも見て取れる。大いに細かいところが気になってしまう環境なのだ。
 しかし、細部に神は宿るという方向にのみ意識を持って行くと、作品全体の生命力が失われる。だから、命の炎が小さくならないように、ちょちょっと細かいことをさりげなく言わねばならない。細部にも神は宿るし、細部にまであなたの血が流れているということを。教えることは気が気でない。

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