AI無効 250906
2025/9/6
確立された業務ならば、ロボットの早さ・確実さには敵わない。また、経験を土台にした工夫も、生成AIには敵わないかもしれない。しかし、いけばなの面白さは、「AI無効」という局面に立たされるところにある。
さて、技能オリンピックで見ることができるのは、どんな精密機械でも設計図に表されない“遊び”がないと動作できず(例えばエンジンのシリンダーとピストンの関係)、その“遊び”は、最終的に人間が研磨するしかないということだ。
花の場合、花店に注文しても「今日は市場に出荷がなかったんです」とか、「黒っぽい赤はあったけど、明るい赤はなかったんで」とか、「茎の長さ、足りませんかねえ」とか、買い手のイメージ通りのものが手に入るとは限らないし、ほぼイメージ通りだったとしても、枝ぶりが広がり過ぎているとか、花が大き過ぎるとか、問題は少なくない。作業を始めても、茎が折れたの、枝を切り過ぎたのと、問題が増えることはあっても減ることはあまりない。
結局は、現場での試行錯誤発生率100%という、面白さが尽きない状況に身を置くことになるのだった。