主題から方法へ 250907
2025/9/7
松岡正剛さんは、多くの著作の中で何度も「現代はもう主題の時代ではなく、方法の時代」だと言っておられた。みんな幸せになりたいのに、その方法がわからない。金儲けや戦争で勝つ方法はわかるというのに。
いけばなでは、「美しい」「かわいい」「素敵な」等の形容詞と組み合わせるか、「意外な」「個性的な」「印象的な」等の言葉と組み合わせた主題が設定されがちで、それらは遠い昔から多くの人に試し尽くされてきた。私たちがいま試されているのは、どのようにいけるかという方法の新しさである。
今日のお稽古で、1人の生徒さんに「カボチャ尽くし」を要求した。いびつな形の重たいヒョウタンカボチャ2個と、ソラナムパンプキンという鑑賞用の花茄子3本の2種。大きく湾曲した薄褐色のヒョウタンカボチャは大きい方の長さが50cm、花茄子は40~50cmの枝に直径4cmのカボチャの形の赤と黄の実が6~7個ずつ付いていた。
彼女はこれらをどのように組み合わせ、間を取り、安定させるだろうかとギャラリーの気安い立場で見守った。結果は期待を上回る斬新さで、嬉しかった。