ナンセンス 251003
2025/10/3
意味があるようで意味がない、これがいけばなの正体である。敢えていけばなに意味を持たせようと思ったら、何をどうすればいいか無駄に考えてみた。
手始めに花言葉を復権させる。赤いバラには強い恋愛感情を表す意味が込められている。ヒガンバナには「I miss you」と愛情の対象を失った感情があてられる。花と花言葉とがもっと強力に結び付いたら、バラはもっと徹底的にカルメンを演じてくれるかもしれないし、ヒガンバナは黒衣の未亡人のはまり役かもしれない。ちなみに、オペラの原作でカルメンが投げた花はカッシアという黄色い花で、その後の演出家が情熱をより強く表現するために赤バラをカルメンに咥えさせたのが端緒らしい。
そのように、いけばなを1つの舞台として、花材を俳優として演出すれば、オペラ「カルメン」の幕開きである。しかし、俳優全員が無言劇を演じる舞台なので、無声映画のようにオーケストラの演奏が付いたり、弁士が代役で下手なセリフを語ったりしなければ、観客には何のことやらさっぱりわからないだろう。
花言葉の復権くらいでは、どうしようもなさそうだ。