汀州Japanlogo 汀州Japanlogo

いけばな随想
diary

床の間 251112

2025/11/13

 いけばな教室での普段のお稽古は、洋間でテーブルに向って立っていける。このところ、出来上がった作品を和室の床の間に置いて、洋間での出来映えと見比べてもらうことが多い。生徒さん本人に対して正直に「いい出来映えです」と言いながら、頭の端っこでは「床の間には、やはり少し大きかったな」とも思っている。
 洋間のテーブルで立っていけるときは、ひと部屋の全体が「いけばなをいける空間」だと認識されるので、生徒さんも大きめの花器に大きめの花をいける。ところが、床の間は一部屋の中のたった1畳分だけなので、いざ作品を置いてみると、1畳分の狭さに対して前後左右上下ともに、窮屈な感じがするわけだ。
 だから、はじめから床の間にいけようと思うときは、あらかじめ「いけばなを見る空間」としての床の間をイメージしておくことが大切である。
 私の考えでは、大きくいけられる人は、工夫すれば小さないけばなもいけられる。一方、小さくいけられるからといって、必ずしも大きくいけられるとは限らない。だから、普段のお稽古は、大きめ大きめで進めているという事情なのだ。

講師紹介