鈴なりの柿 251124
2025/11/25
今日も吹きガラス工房を訪れ、空き時間にたまたま地図を見たら、知らない道があった。山間部を車で走るのが好きな私は、早速その県道154号を行ってみた。
玉川町から段々畑を左に見ながら山道に差し掛かる。「東予玉川線」の標識があり、「自転車に注意」の看板がいくつも立っている。センターラインのない曲がりくねった道を、誰が自転車で走るん? と思ったら、いるんだな! 沿道には葉を落として実だけの柿の木が多く見られ、中でも明らかに実の数が多過ぎる柿の大木の元で、サイクリスト2人が農家の人を掴まえて話し込んでいた。
紅葉が不十分で寂しい山々の景色に、枝の折れないのが不思議なくらい鈴なりの柿の木1本が、華を添えているのだった。
それを見て、色彩の強さを改めて感じた。そして、たわわな柿の重さに耐えかねるように枝垂れて“がんばっている”様子、柿色の玉の密集具合。これは、いけばなの構成要素である「色・線・塊」を、1本の木が合わせ技で体現していると驚いた。しかも、「場にいける」という点でも、場を生かし、場に生かされたあり方をも十分に示していた。