捨てる物、捨てない物 251222
2025/12/22
ボーっと暮らしていると、いつの間にか服が増えている。着る服が増えるのではなく、体形が変わって着られなくなった服や、買ってはみたが似合わないと感じた服だ。食器、旅行先で買った土産物、結婚式でもらった引出物、プリント写真や写真データ、これらも多過ぎる物たちの一部である。
気を付けているつもりでも、暮らしの空間には物が溢れてくる。靴は何足以上持っていると贅沢品か? 消しゴムは何個以上からが不要物で、フライパンは何本以上からがガラクタか? ちなみに、花器の数はおそらく多分きっと200個を超えているが、怖いから数えない。
いけばなでは、骨格となる3本の主たる花木(主枝)を挿し、膨らみや奥行きを出すために数本の従たる花木(従枝)を挿す。従枝として花をたくさん挿すと、華やかになるかわりに空間が埋まって色気がなくなる。色気にとって、量は敵だ。量が程度を超えると色そのものの不透明な厚みが出て、透明水彩のような色の気配という性質とは別物になるのだ。
ただ、逆に徹底的に削ぎ落し過ぎると、減量に失敗したボクサーの顏のように頬がこけて貧相になる。