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或々日記
diary

「いけばな」による空間の分節

2020/5/6

 連続し、持続する日常に感動はない。

始まりも終わりもない時間を一部抜き出して認識しづらいからだ。

演劇は持続を切り分け、場面と場面を幕で区切り、見せ場をつくる。

 

 いけばなの空間は、絵のように額縁に入っていないので、

うっかりすると連続した部屋空間の一部だ。

床の間だったら、空間の仕切りがあるけれど、

リビングルームでは幕で区切るわけにもいかない。

ある種の彫刻のようにマッスで表現すれば事情が少しだけ変わるが、

空間を生かしたいけばな作品は、どこまでの空間がいけばななのか?

逆に、まわりの空間に飲み込まれてしまいそうで怖い。

 

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