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いけばな随想
diary

いいね 240129

2024/1/29

テレビ番組が、若い世代はLINEで「。」を使わないという話題を取り上げ、それを文末に使うと、怒っているように受け取られる恐れがあるから注意してね、と言わんばかりの軽薄な論調にまとめていた。私は、番組ディレクターのセンスにちょっと腹を立てた。もっと怒りを買う日本語を、与党政治家が確信的かつ日常的に使っていることを糾弾せずして、何が「。」だ?

私の脳味噌は複雑に縺れ合っているので、どうしても一文が長くなってしまう。言葉代わりの記号として、疑問を持ちつつ「いいね」を頻繁に使ってしまうが、「いいね」でコミュニケーションが賄えているとは考えたくない。しかし、実際のところ、それで済む世の中だ。私たち日本人の感覚がとても単純になっているので、国語辞典のページ数は、現在の百分の一で十分である。

もちろん、「いいね」を使っている個人がどうだとか決めつけるつもりはないけれど、人々の文化として、単純になることは薄っぺらになることだと思っていて、私は意地でスタンプは使っていない。

なーんて言いながら、私の投稿には是非とも「いいね」をください。

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