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いけばな随想
diary

いけばなごっこ 250115

2025/1/15

 いけばなの稽古で、面白いやり方がある。批判があるかもしれないが、聞こえないふりをしておく。
 そのやり方というのは、自分が誰か別の人になったつもりで「あの人ならどういけるだろう」とチャレンジするのだ。一緒にお稽古をしている人がいたら、互いに誰になったつもりでいけるかを教え合ったうえでいける。恥知らずと腹をくくって、「家元ごっこ」をするのがいちばんエキサイティングだ。気が引けるなら「総理大臣ごっこ」や「アントニオ猪木ごっこ」、「MISIAごっこ」や「明石家さんまごっこ」など、著名人で遊ばせてもらうのが特徴を掴みやすく、想像も羽ばたかせやすい。
 テキストに沿った稽古には、安心と保証がある。安心というのは、多くの人と同じように習っていること。伝統にのっとっていること。誰からも後ろ指をさされないこと。保証というのは、テキストの修業によって確実に段位が取れること。
 私は、小中高校で文部科学省が認めたり教育委員会が定めた授業を受けた上で、そういう教育に異を唱える人からもたくさん教えられる機会があった。幸せだったというしかない。

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