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いけばな随想
diary

いけばな草月流 250128

2025/1/28

 24年間も門下にいながら、先日、初めて知った事実が2つあった。草月流の新春懇親会パーティーでのこと。パーティー会場の入口やステージ上の懸垂幕には、「いけばな草月流」と掲示されていた。
 しまった! この日この時まで、私は自分の思い込みに縛られて、事実誤認をしていたのだった。というのは、まず、「草月」と名乗るのと「草月流」と名乗るのと、どちらに正統性があるのかといえば、少なくとも今は「草月流」なのだろう。そして、「華道」か「いけばな」かといえば、「いけばな」なのだった。
 家元がおっしゃるのだから絶対なのだが、それでも食い下がってしまうのが私である。公式テキスト『草月のいけばな』には、「草月流」よりも「草月」表記が多い(数えたわけではない)。それから、中学や高校には「華道部」はあっても、「いけばな部」は知らない。
 私が用語にこだわるのは、言葉と心は不可分な関係だからである。正誤を問題にしたいのではない。表現が異なれば、必ずそれが意味する内容も異なっているはずなので、自分の行動をどう自覚しているかという大問題だからである。

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