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いけばな随想
diary

いろいろ試してみること 240811

2024/8/11

パリ五輪で、北口榛花選手がやり投げで金メダルを取った。彼女はジュニア時代に、水泳で全国優勝、バドミントンでも全国優勝を果たしている。その後、やり投げを選んで世界を目指したが思うような成績を挙げられず、水泳のバタフライで名を成した松田選手に教えを乞いに行った。肩の使い方に共通点やヒントがあると睨んだそうだ。

北口選手に止まらず、アスリートは「出稽古」も盛んに取り入れる。コーチを換えることにも躊躇しない。

草月では、生徒都合で先生を換えることが、あまり大っぴらにできない風潮がある。私自身、少年時代に習っていた習字の先生が他界されたとき、紹介された新しい先生に就くことなく、習字そのものをやめた。「道」が付く習い事は、師匠との関係が排他的になってしまうものだろうか。習い事の選択肢が多くなり、人口は減少している状況で、その傾向が変わらないとするならば、それは滅びへの道を行くことになるだろう。

親を換えることは難しい。しかし、昔の「道」の捉え方ではなく、親子関係ではない友人関係に近い新しい「道」をつくる時期にきているようだ。

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