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いけばな随想
diary

ステージ 250227

2025/2/28

 料理のジャンルには世界大会があって、愛媛県内でも私の知っている何人かのシェフがそれに出場して見事に賞を獲っている。
 彼らの話を総合すると、大会の性質や審査員の顔ぶれの分析に始まり、傾向と対策を練り、食材と食材の組合せを研究し、盛り付けるプレートを選び、自国料理の伝統やオリジナリティの見せ方を追究し、新しいものによる驚きや感動を潜ませ、完璧な時間管理を体に覚えさせるなど、その徹底には隙がない。
 要は、高いステージで事を成そうとすれば、高いレベルで準備しなければならない。準備に妥協しない者として、どのステージに身を置く覚悟があるかということである。しかも、すべてのシェフは、自分のレストランの営業を普段通りにこなしながら大会出場の準備をするから大変だ。
 さて、いけばなをするために資格は必須ではない。しかし、流派に属していけばなを教えるには資格取得が求められる。4級師範でも教えられるのに、どうして1級師範を目指すのか? それは、教える生徒さんも資格を上げていくから、自分は常にそれに1歩先んじておく必要があるということだ。

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