センスがいいって? 250303
2025/3/3
本人のトークショーにも行っていたので、村上亘さんの作品も展示してある『写真のこれまで/これから』展を愛媛県美術館に観に行った。教養をひけらかして感想を滔々と語りたいところだが、底が知れるのでやめておこう。
写真展は、梅錦という酒造会社の社長だった山川さんのコレクション展で、金持ちの道楽という低俗なものではなく、蒐集センスがとてもいいのである。経営者が成功を収めると人それぞれ何かとお金を使うのは当然で、それを私の物差しでは生活臭の濃い薄いで測定する。で、私は私なりに意固地なので、一般的生活(今日明日の短期的に必要性があるもの。衣食住を満たすために必要なもの)から遠ければ遠いほど「センスええやん!」ということにしている。
しかし、センスええ人の買うセンスええ品は、そのセンスええ人にとっては日々のセンスええ暮らしには欠かせないものなのであった。
三浦工業のミウラート・ヴィレッジ、株式会社セキのセキ美術館など枚挙に暇がないけれど、こういう経営者による文化的資産への働きかけ方には、それぞれの異なるセンスが凝縮されている。