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いけばな随想
diary

ヴィジョンとプラン 241005

2024/10/6

ヴィジョンは描き、プランは立てる。ヴィジョンは言葉で詳細に述べられなくて、プランは言葉で説明できる。

いけばなには「描きいけ」があり、目の前に花材がなくても、まずは自分のインスピレーションや心にずっと温めていたイメージを紙に描いてみる。そして、そのヴィジョンに合わせて花材を選び、実際に制作するという取組だ。

いけばなのキャリアが積み重なってくると、いろいろな花材が頭にインプットされているため、イメージしようとした途端にどうしても花材を先に思い出してしまい、純粋なインスピレーションが立ち上って来なくなる。つまり、ヴィジョンというのは、現実の具体的な物事に囚われると描きにくいもので、ヴィジョンを描こうとしているのに現実的で具体的なプランを立ててしまうことになりやすい。

料理も同じだろうか。宇和海の鯛や松山のアボカドというように、地域特産を前提条件にしてしまうと、食材に囚われて新しい料理イメージが出てきにくいとか……。料理を例に挙げるのは違うか。料理はあくまで口に入り、健康を害さないという具体的な材料把握が必要だから。

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