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いけばな随想
diary

三年の計 231231

2023/12/31

 百年の計を実際に立てたことはない。1人の寿命を超えた先のことは五里霧中だ。五里霧中といえば、私は海でも山でも霧に巻かれたことがあり、幸い仲間がいてパニックには陥らなかった。
 シーカヤックを趣味にしていた頃、小型船舶4級免許の講習教師から、あまり近い距離に航海目標を置くと、風や潮に流され始めると、景色のめくるめく変化でパニックに陥る恐れがあると教えられた。常に自分の現在地と遠い岬とを直線で結んで、流されても、その岬を目標に漕げば大きく進路をはずれない。後に愛南町で遭難した時、教訓が生きた。
 63歳にもなると、海はあまりに広過ぎて恐ろしい。山は体力的にダメだし、『ポツンと一軒家!』を見て里山も大変そうだ。
 年明けには目標を立てたい。百年の計は大き過ぎる。人生の終活をまとめていくのか散らしていくのかによって、五年の計くらいが適当か、やはり一年くらいかとも思うが、どうだ?
 多年草としてせめて5年以上の計を立てるか、一年草として次の1年限りの計にしておくか、何だか中途半端な三年くらいを目途にしてしまいそうな自分が情けない。

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