人口減少 40717
2024/7/17
周辺部からの流入で、松山市の人口はまだしばらく増加すると思っていた。既に日本の人口は減り始めているから予想していたことではあるが、ついに松山市も人口の減少曲線を描き始めたというので驚いた。
人間を含む哺乳類は子どもの数が少ないが、魚や昆虫はたくさんの卵を生むし、植物は数えきれないたくさんの種子や胞子を飛ばす。
マクロに眺めると、地球上の生物はある場所で増えたり減ったりと陣取り合戦を繰り返して、滅ぶ種があれば出現する種もある。いけばな的に眺めると、使う花材のうえで、日本固有とか日本原産という種に比べて、海外産の花材の使用がどんどん広がっている。物流の国際化はその要因の1つに数えられるだろうが、それは後付けの理由で、根本的にはニーズの問題として、使いたい花材の流行の変化だと思う。
衣食住の全てにおいて、日本的なものはすべて伝統の枠に押し込まれ、現代生活の一部であることから遠ざけられてしまった。「いけばなは現代日本の文化だ」と言ってもあまり取り合ってくれないけれど、「いけばなは日本の伝統文化だ」と言えば助成金が出る。