汀州Japanlogo 汀州Japanlogo

いけばな随想
diary

反田恭平 240503

2024/5/8

気鋭のピアニスト。今日テレビで見て、プレーヤーとしてだけでなく、音楽家が食うための会社の社長を務めているし、楽団員(社員)を連れて特別授業で小学校に行くなど普及啓発活動もしていることを知った。演奏を究めつつ、音楽世界を広げるスーパーマン!

その姿には本当に憧れる。自分にはもう、それをいけばなで実現するだけの時間はなさそうだ。それでは、どうしようか。……と考えたとき、後進に託すことしか思いつかなかった。しかし、学校で教えることを通じて自分勝手な思いは生徒に通じたりしないことも理解したつもりなので、子のいない私でも親の期待は子にとって独りよがりでしかないであろうことを承知している。いけばなに対する私の心情を、何人が引き継いでくれるだろうかという期待は、相手にとってはただの負担でしかないという諦めもある。

そんなつまらないことを考えながら見ていたときに、反田恭平が一心不乱にスタジオでピアノを弾くの姿が映った。なーんだ、思い悩んでいる暇があったら、動けばいいじゃん! 理屈っぽく考えるな! カッコつけんな! と自分に言った。

講師紹介