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いけばな随想
diary

国際化 240321

2024/3/24

 1980年代のキーワードは、国際化と情報化だった。企業に対する広告宣伝の提案書にも、地方自治体への中長期計画策定の提案書にも、冒頭に必ずこの2語が記されていた。
 私が勤めていた広告会社は、地方にしては取り組みが早く、パソコンが1人1台与えられたし、地球の反対側の「カレ・ノアール」というパリの会社と業務提携して、24時間体制でデザイン業務をこなせる形を取った。うまく回り切らなかった原因は、1社員としてはわからない。今は国際化や情報化の言葉が踊らないところを見ると、うわべではもう成し遂げられたのだろう。
 さて、3月の送別の時期になると花の値段が高止まりする。先日驚いたのが、いつもお世話になっている花屋さんで、バラ1輪が500円! ためらう私の顔を見て、花屋さんが「ケニアから来たこっちのバラは、400円だけど」と、申し訳なさそうに言う。「今日はインドからのバラはないけどね」。
 野菜を輸入する時代だから花もあり得ると頭では理解できても、何か釈然としない。運ぶ方法は? 運ぶコストは? 地産地消がどれだけ難しい世の中なんだろうか!

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