変人 240706
2024/7/7
私が誰かに対して「変人!」と言う時、それは褒めている。「変態!」と指さす時は、無上に褒めちぎっている。「変な奴」と言うときは微妙で、時に軽蔑したニュアンスを含む。
私には、ささやかな変身願望がある。小学生の頃、自意識が強くなり赤面症が表れた。中学生で少し治まり、高校で克服したかと思ったら、上京した大学生時代に再び自意識が強まった。大勢の人前に出ると顔に大汗をかくのだ。成人しても治らず、長く苦労した。いろいろな意味で枯れてきたから、今は大丈夫だ。自意識過剰を克服したついでに、今度はもう少し過激な人に変身したい!
変身といっても美容整形には興味がなかった。もし、心の整形という医科があったら、行ってみてもいいが。心療内科や精神科は、私自身が不調を訴えているのではないからお呼びでない。
ここ数か月、いけばなのフィルターを通して日々を暮らしてきたので、標準的人間生活から逸脱していると思わぬでもない。しかし、今さら標準などというありもしない物差しには縛られたくないので、もっともっと過激な変人になることを画策しているのである。