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いけばな随想
diary

夢のいけばな 240817

2024/8/17

1昨年のいけばな展は、屋外会場だった。大きいいけばなを制作しても園内の木の1本にも敵わないと直感して、私は背景の立木を取り込んだ作品をつくった。借景というよりも、その1本の大木と一体化させた作品だ。持ち込んだ材料でつくった部分は高さ2m幅3m奥行き4mくらいで、完成した一体化作品は高さ6m幅8m奥行き8mにまで拡がった。

昨年は個人的な遊びで、2mの竹を108本繋いで筏を海面に流すインスタレーションに挑戦した。筏部分も全長2mで竹と竹の繋ぎ部分が10cmなので、総延長228.8mの作品になるはずだった。途中まで海に繰り出した時、波の力で作品はあえなく引きちぎられ、漂流物となった(海の藻屑は、満潮を利用して後でちゃんと回収した)。

できれば次は、瀬戸内海と同じ大きさの作品をつくりたい。しかし、残念なことに、ドローンを飛ばすことができたとしても、その全体像を眺めることはできない。そうすると、人工衛星画像を見るか、ミニチュア模型をつくってそれを眺めて想像するしかない。どちらも潮風を体感できない点で偽物でしかないが。

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