汀州Japanlogo 汀州Japanlogo

いけばな随想
diary

好きな花 250414

2025/4/16

 先日、花の仲間で集まった時「好きな花は?」という話題になった。私はポピーだ。オレンジがかったピンクの花びらは蝶の羽のように薄く、細長く弱々しい茎が2つに分かれて、一方の茎先は少し垂れて蕾をつけている。風が吹くと折れてしまいそうだ。しかし、葉は下の方だけにあるため実際には風の抵抗をあまり受けることなく、大揺れしても折れることはない。海の中の海藻が折れないようなものかな? と思ったりする。
 ポピーの呼び名が一般的だけど、これは芥子の花でケシ科ケシ属である。原産地はシベリアやモンゴルで、私は子どものころから夜見る夢にモンゴルの平原が現れていたくらいだから、その夢の風景に揺れているポピーを思い描くともう堪らない。
 さて、ポピーの次に好きなのはラナンキュラスだろうか。こちらはキンポウゲ科キンポウゲ属だ。茎の細さはポピーと似ていても花びらの巻きが多く華やかで、私よりも蜷川実花さんが好きそうだ。私は桜にしても花びらは少ない方が好きで、八重桜は二の次という感じ。
 で、驚いたことにポピーの花が1輪、庭に突然咲いていた。吉兆である。

講師紹介